ブルガリアの帯

「世界はきっと一つになれる」

というテーマを掲げて活動をしているイマジン・ワンワールドという団体が

2020年の東京オリンピックに向けて活動している

「KIMONO PROJECT」。

世界196ヵ国のそれぞれの国をテーマに、着物(振袖)と帯を制作するという活動ですが

昨年、私もカザフスタンの帯を制作し、その活動に参加させていただきました。

こういう機会がなければ挑戦できないようなデザインや技法を用いて制作をしとても勉強になったのですが

今年もまた声をかけていただき、そして先日無事に納品を終えました。

今回は「ブルガリアの帯」です。

今回は、ブルガリア→香水に使うローズオイルが有名、というところからデザインを考え

表地は、ブルガリアのローズオイル(バラの花)がいっぱい詰まった香水瓶

裏地は、そのバラが咲き誇るバラ畑

をそれぞれイメージして制作しました。

そして、帯の右端にはブルガリア国旗の色を織り込んでいます。

とりあえず今は、無事に納品ができたことにホッとしていますが

こういう機会をいただけるのは、有り難いことです。

昨年は、自分が織った帯が東京手描き友禅の作家さんが制作した着物とコーディネートされて

綺麗なモデルさんが纏ってショーのランウェイを歩く姿を見て、とても感動したことを覚えています。

このプロジェクトには、廃れつつある日本の手仕事を守ろうというコンセプトも含まれているそうです。

着物や帯を制作する職人に向けてのエールでもあります。

プロジェクトは寄付で資金を賄っているようですが

その資金を集めるのが簡単なことではないということは

このプロジェクトのFacebookを読んで理解しています。

そういうなか、今回も制作の機会をいただいたということは

私も職人としてその気持ちをよく受けとめて

技術を残していかなければならないということ

もっと頑張らなければならないということ

そう理解しています。

私は、プロジェクトに対して多額の寄付をすることはできませんが
心から、このプロジェクトが成功することを祈っています。

だって、出来上がったどの国の着物も帯も

とってもとっても素晴らしいものだから!!

表地

裏地

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