ごあいさつ

私が子供のころ、NHKで「手仕事にっぽん」という10分番組が放送されていました。

全国の様々な工芸品を、職人が手仕事で作りあげる行程が紹介されていて、その番組が大好きだった私は放送される度にビデオに録画し、何度も何度も繰り返し見ていました。

「私も何か伝統工芸を作る職人になりたい・・・」そう夢を抱くようになりましたが、いつしかその夢をあきらめ、OLとして社会に出て行ったのです。

それから10数年、福岡に博多織の後継者を育成する学校ができたということを耳にしました。

そのとき、子供のころの夢がよみがえってきたのです。

そして現在、私は博多織の職人として活動を始めました。

子供のころの夢を実現させるため、これからも走り続けたいと思っています。

博多織手機技能修士 新海佳織