整経では、大きなドラムにたて糸を少しずつ巻きつけていき
帯幅分の糸を巻きつけ終えたら、織機にセットする巻き軸に
その糸を巻き直していきます。
その巻き直しの作業は、何度やっても緊張します。
ドラムに巻きつける時に気づかなかった失敗が
全部そのときに発覚するからです。
なので、順調に巻き終えると心からホッとします。
ただ、そのときにも気づかない糸の本数間違いなどは
織機にセットするとき(たて継ぎのとき)に発覚します。
要は、間違えないようにしっかりやりなさいよ‼
ってことですね。
4軸分を準備するので、まだまだ整経は続きます。
月別アーカイブ: 2015年5月
整経
西部伝統工芸展
鳴き声ノート
実演終了
今日で、今月のふるさと館での実演が終了しました。
月に10日はふるさと館で帯を織っていますが
毎回無事に終わるとホッとします。
10日間。
何事もなければ帯を織るには十分な時間ですが
あまり早く織ると、後半の日程で実演ができなくなるし
かといってギリギリのペースで織っていくと
最終日などに何かあると織り終えなくなる…
結構毎回ドキドキしているように思います。
実演といっても売り物となる帯。
最後までキッチリ織りますよ。
最後は、帯のタイトルや織り手の名前を織り込みます。
右から
「唐華献上」
「手おり」
「新海佳織」
と織り込んでいます。
裏側を見て織っているうえ、帯の頭の方から織っていくので
文字を上から見ると裏側&逆方向となります。
読みづらいかな!?
図案考え中・・・
現在ふるさと館での実演期間中なのですが
その一方で、頭の中では図案考え中です。
図案を作らなきゃモードに入っているので
黙っているときは常に図案を考えているといってもいいくらい
グルグルと色んな案が頭の中を回っています。
織物を始めたばかりの頃(博多織カレッジ在学中)は
あれを作りたい!!これも作りたい!!
と色んな案が浮かんできていたのですが
いざこれが仕事になると、そうもいきません。
好きなものばかり作っていてはダメだという恩師の言葉が
痛いほど分かってくるのです。
話は変わりますが、先日友人と行ったレストランで
素敵なカトラリーに出会いました。
「セミがついてる!!」
と友人と盛り上がっていたら
「これはセミじゃなくて、ミツバチなんですよ」
と、お店の方がそのラギオールというカトラリーについて
詳しく説明をしてくれました。
さりげないワンポイントでも、会話ってすごく弾むんですよね。
私の次回作も、そういう会話が弾むようなものにしたいな~